ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

両方向の選択

主体的選択機能は、重心から全体への方向性と、全体から重心への方向性の両方について選択をすることでライフを出現させる。

たとえば、道路に飛び出したイタチが事故にあっているが、彼については、大きな敵が襲ってきたから逃げたということかもしれない。

彼には、敵に遭遇したときにすばやく動くという選択が埋め込まれていてそれに従ったのだろう。

しかし、人間であれば、それを車が通っているだけで攻撃をしているのではないと考えて、むしろ動かずに通り過ぎるのを待つという選択をするだろう。

人間同士の関係で、職場の先輩が自分を嫌っているというふうに「選択」して、それに対して離れたいので職場をやめようとするという選択をすることがある。

こうやって出来事が生まれる。その積み重ねがライフである。

仮に、この人が選択をかえて、職場の先輩は自分に教えようとしているのだろうが、それがうまくいかないので戸惑っているとか、職場で不満があるがいえないので言いやすい自分に八つ当たりしている、気分に振り回される人で近づいたり離れたりしている・・

大切なことは、どれが本当かではなくて、どれが本当だと自分で選択をするかだ。

さらには、それを踏まえて、先輩に対して自分はどうしたいのか、好きでいるのか、嫌うのか、決めないといけない。

相手が自分を好きでなくても、こちらが嫌いにならない選択も可能である。

私がいいたいのは、こうして、重心から外側へ。外側から重心へと、その両方の選択をすることで出来事を選んでいるということだ。

相手がどのように選択したかは、相手のライフであるが、こちらのライフとしては「相手がどのように選択したと思うかを選択する」