ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

蚕と繭

桑の葉という「真実」を食みながら、蚕はそれをつくり替えて糸にして掃き出し、自らを繭の中に閉じ込める。 この繭は「不可知の真実」を素材としているものの、もはや蚕の生み出した、蚕にとっての「現実」であり、真実ではない。 この繭に映し出され響いて…

入れ子構造

生態系をふくむ地球環境 身体をふくむ生態系 脳を含む身体 このように人間には認識できるが 実際には、不可知の世界にあって、すべては統一的に連続している。

杖で探るように。

目が不自由な方が、杖で歩く先に障害物がないのか、安全なのか、道があるのか、他者がいないのか、探っている姿がある。 私たちは、食事をするときに、それを食べて大丈夫なのか、耳をすますときに、不穏なものがないのか、大切な人がいるのか、あるいは見る…

知ったうえで使い分ける。

不可知の世界の関係性のゆえに、何かが変われば何かが変わる、その統一的な連続性こそ、変化こそが真理であって、そのなかで安定や調和、秩序を生み出そうとする営みが生命であるといってもよいだろう。 だから、生命のありよう、生き物はそれぞれ、自分なり…

統合と活用展開 新しい人間学

かつて、唯物論、唯脳論、唯心論などの枠組みに悩んだことがあった。ホームページの人間学コーナーにも詳しいところだ。 このところの学びによって、整理できて来たのは、「説明方法」の限界による「疑似問題」であったということだ。 心とはなにか、心身相…