ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

内側と外側 ストレス

ストレス問題を簡単に表現する方法をずっと考えている。 ひとつのまとまりのあるものに、丸く線を引くと、その区分によって「内側」と「外側」ができる。 内側とは自らの影響の及ぶところで、外側とは及ばないところ。 生命とは、この内側と外側の「落差」に…

熟成のとき

ライフストレスの根源について考えてきた。 ライフ創造、生きる力といっても、その本質は何か。 ストレス問題という切り口はこの問いへと私を導いてきた。 健康や幸福、成功というような願いもまた、このストレス問題と表裏一体であると考える。 有限と無限…

因果律からみる世界

関係性からみるということは、どういうことか。 人間は直接的に目に見える形での因果関係を重視するが、それとは違った「不可知」な部分での因果関係にきづかずにトラブルに陥る。 だから、関係性とは、相互依存、原因と結果、システムなどの「動き」のこと…

子と親が象徴するもの

人間が自然の子であり、社会の子であり、精神的価値の子であると言ったとき。 子に対する親という観念が潜んでいる。 すべては関係性であるのだから、子と親という存在を見出すような関係性がそこにはある。 あわせて、子どうし・・兄弟姉妹という観念も出て…

共感性が自我を超える

自らの実践こそがこれからの道。 実践とは、生命、生活、人生の総体であるLIFEを輝かせていくこと。 それこそが「自己」なのだから。 「経済」「経営」の問題にも緊張する必要はない。 それとて、「生活」の法則であり、LIFEの一部分であるのだから。 ただ、…

再構築にむけて

これからの方針として �@ 自分自身の人生を大切にしていくことが「よい仕事」につながること。 �A 理論を自分の生活の中に落とし込んでいくこと。 �B 逆に目の前の「出来事」(リアル)から理論を紡ぎだしていくこと。 �C そのためには、現実を無視した空想…

実践のチャンス

久しぶりに感情が波うっている。 通常は目の前の現象をありのままに受け止めようとして、物事をエゴで見ないように取り組んでいるが、うまくいかない体験がある。 過去の体験、閉じ込めた感情、自由にふるまえなかった悲しさ、怒り、不安が湧き出してくる。 …

「自分らしく」について

役割交流と感情交流のミスマッチが、職場のストレスになっている。 では、EQとして提唱されているスキルを伸ばして、感情交流を良好にすればよいかと言われると、ことはそう単純ではない。 役割交流には、その背後に組織としての価値観、信念があるが、それ…

パーソナライズ ひとづくり

パーソナライズや人づくりとして理解されていることの本質は、個人と個人の交流である。 その交流を切断するように「市場経済」「貨幣」が介在し、雇用関係という役割交流がある。 それを「感情交流」を含んだ、さらなる「人間交流」へと進化させようという…

ストレス度、復元度

ストレス指数をつかって、復元度をだす。 ほかの指標も。

グラフのあり方

主体性の評価尺度 呼吸・・ 食事・・ 感覚・・ 筋肉・・ 睡眠・・ 運動・・ 行動・・ 言葉・・ 資源・・ 関心・・ 観察・・ 理解・・ 自信・・ 自主・・ 意味・・ 信頼・・ 貢献・・ 希望・・ 5段階評価でも・・ 2週間くらいのイメージで スケールで評価と…

受注生産の発想

つまり、お客様から依頼をうけて、受注生産をするイメージをもっている。 つまり、ボディケアも、お客様に応じてということになる。 ワークシステム、アローバランスグラフを再活用するか。 でも、矢印を正解として、歪みで表すグラフはイメージが楽しくない…

お客様本位

お客様本位。 講演とは、体験を提供する場。 面談とは、新しいものを一緒に創造する場。 執筆も、お客様のための一冊の本を生み出すこと。 ほかの人には使えない。 そのような意識改革をして、表現していくことだ。 即興詩人。 ガラス玉演技者。 漬物屋。 企…

発想の転換

基本となる理論、情報プール、自我をこえた大いなるもの、そこから何を引き出し、何を成果として制作するか。 今の時代の考え方は、ひとつのコンテンツに200円払ってもらっても、それが膨大な数になれば、仕事になると。これは市場経済の考え方。だから、そ…

魂の栄養となるアウトプット

デジタルマガジン制作をめざして、コンテンツをつくっていくことを仕事としたい。 メルマガとどう違うのか。 オンラインサロンとは。ブログとは。 それは、アウトプットの「質」である。 たとえば、800字とか制限をかけて、そこに「イラスト」を加えていくと…

講演の考え方

だから・・、こうしたらよい、という内容は、「講演」をつくるための原論にすぎない。 たとえば、主体性、交流、復元力が大事だとしたら、それを説明するのではなくて、講演、研修の中で、主体性を高める仕掛け、交流をする仕掛け、復元力を高める仕掛けをし…

情報プールの制作

20年間の情報プールをどのように整理していくのか。 そこからはじめよう。

これからの作業に向けて

私は現場で悩んだことと、研究者の学説のなかで、長年にわたって答えを探してきた。 その過程は、膨大な文章として、残してある。 ブログ、SNS、人間学教室、コラム、研修会資料、出版した書籍、講演などの音源、図や表、詩や物語、 相談者のカルテ、手紙、…

仕事観

仕事に対して、自分なりの意味付け、やりがい、使命感を付与することに、現代人は夢中である。 だれもが、自分のやることが「特別なこと」だと言いたいようだし、それゆえに、必要とされ、応援が得られ、伸びていくのだと思いたいようだ。 かつての私もそう…

令和の時代に進む

今年は、これまでの活動を一旦停止して、これからの20年を考えることにしている。 一見すると、ひきこもっているようにも見える。 そのなかで見えてきたことを整理しておく。 �@ ストレス問題は、心身の健康問題を超えていく。 �A 医学的、臨床心理学的、ス…

遺伝子的傾向と文化的ミームの軋轢

自然ー身体ー感性ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 人間が生物としてもっている傾向、進化の中で獲得した生得的な傾向、人間特有のバイアスのなかには、生物的起源、つまり遺伝子的に埋め込まれているもの。 社会の中で文化的に受け継いできた「…

自然と「自己」と社会の軋み

自然ー身体ー感性ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間だというモデルを検討してきたところだ。 私たちは、この中から個人のパーソナリティとして「感情ー意志ー思考」を切り取って、それが自分だと認識して暮らしている。 しかし、…

人間の連なりと「人間観」

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間であると書いたが、それも理解のための仮説的概念である。 このモデルは、個人心理や個人のパーソナリティが自分だとする現代の考え方では見えないものを把握するためのツールにすぎ…

様々な階層でのコミュニケーション

自分 ⇔ 相手 階層別のコミュニケーションの視点 ・・・・・・・ �@ 自然 ⇔ 自然 ・・・「調和」 自律神経、ホルモン、免疫、姿勢(筋バランス)⇔ 「リズム」「気」「バランス」・・・自然が与えてくれるものを人間から受け取る �A 身体 ⇔ 身体 ・・・ 「筋緊…

人間の連なりとコミュニケーション

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間だとするとコミュニケーションとは何を意味するのか。 一般的には「感情ー意志ー思考」が自分だと考えられているので、相手との感情的交流、思考のやり取り、そして意志の伝達と調整…

人間のモデルと「無意識」

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 もし、上記の連なりが人間だとすると、子どもを育てるということがどういう意味になるのか。 現在の家族と子どもの関わりのなかで、どの部分が育って、どの部分に歪みが出ているのか。 自然性と身体か…

家族問題と人間のモデル

これまで検討してきた理論的な道具立てが臨床経験に使えるのか。家族問題を例にして考えてみたい。 家族問題といっても、夫婦問題、親子問題、兄弟姉妹問題、嫁姑問題などメンバーどうしの関係性に分解して取り組むこともあれば、家族全体の問題、あるいは特…

ポジティブ心理学と集団的自己

最近のポジティブ心理学では、ネガティブ感情とポジティブ感情の関係を「拡張形成理論」で説明している。 このポジティブ感情とネガティブ感情を比較したときに、前者が後者より高いことが、健康、成功、質の高い人生に関係しているという。3:1という比率…

AI(人工知能)と集団的自己

個人的自己を前提とした集団形成は、個性の尊重とか多様性を認めるという意味では妥当であるかに思える。 しかし実際にどのような信念体系で集団を形成すればよいかとなると、個人の自己管理・自己成長に求めることにつながる。 AI(人工知能)が人間の仕事…

アイデンティティと集団的自己

アイデンティティと「集団的自己」の関係を探る必要があると書いた。 以下の引用文章を読んでもらうとアイデンティティについて、次のことが明らかになる。 「社会的価値やイデオロギーに自分の能力を捧げたりする事の出来る性質」(忠誠性)を確立するため…