ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

遺伝子的傾向と文化的ミームの軋轢

自然ー身体ー感性ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会

人間が生物としてもっている傾向、進化の中で獲得した生得的な傾向、人間特有のバイアスのなかには、生物的起源、つまり遺伝子的に埋め込まれているもの。

社会の中で文化的に受け継いできた「言説」「物語」「文化的ミーム」の中に込められているもの、そして現代に至って変化してきたもの。

このミスマッチとしてストレス被害を説明してきたが、先に書いた「自然」と「社会」の軋轢の問題は、個人的には「生得的・遺伝子的傾向」と「社会適応的傾向」の軋轢として説明される。

つまり、マクロの問題が個人のミクロの問題として現れている。