ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-03-08から1日間の記事一覧

共有時間と自然の流れ

共有時間でつくった計画が自然の流れによって破綻すると、すぐに希望的観測、願望によって、この計画が復旧されるのではないかと思う。 共有した計画のせいで、目の前のありのままの出来事を受け止めることが出来ない。 だから、それを踏まえた主体的な行動…

計画とネガティブ心理

人間の共有時間ですりあわせた計画や都合が、自然の流れのなかで破れるのがストレスの発生につながる。 計画や都合は自分や他者の様々な状況を想定して作られる。 だから、計画に執着すれば他者の状況まで自分の悩みにしてしまう。 自分が他者の背負う課題ま…

4区分の人間観

個人心理的人間観でも、自分視点と相手視点があり、仮に相手視点を集団心理的人間観と呼んできた。 個別世界的人間観でも、自分主人公である視点と、相手が主人公である視点がある。 つまり、この4つの区分の切り替えの問題として、ライフストレス研究をまと…

自己と集団の矛盾とストレス

生得的な自己防衛機能としてのストレス反応が現代社会の環境にマッチしないタイミングで現れることが問題だと指摘してきたが、これは不十分な分析であったと反省している。 心理社会的ストレッサーとして説明されているものは、実は自己防衛的行動選択と集団…

ビッグ5の性格特性と集団性

ビッグ5といわれる性格特性は、外向性、神経質、誠実性、調和性、開放性である。 これらを脳科学的な視点からの個人差として研究もされているが、それは説明の言い換えに過ぎない。 試みにこの特性を個人保存的に有利なものと、集団保存的に有利なものに分け…

直線的時間の再考

【直線的時間の再考】 このところ「時間」のことを書いている。 過去から未来へと矢印のように進んでいく、社会で共有された時間感覚とは別に、もっと体感的で豊かな時間を見つけていこうとしている。 時間が成立するためには、その世界の部分が独立して動い…

出来事と時間

出来事と時間 日常的な暮らしは「個人心理的人間観」によって時間・空間が出現して、そこでの行動と認知という形で営まれているようにみえる。 しかし複雑な社会生活を送るうえで共有する時間のなかで、タイミングをすりあわせて、先の出来事を成立させよう…

実践性と世界観

これまで人生問題へのアプローチとして、様々な分野に分かれてしまった科学や学問を統合することで対応できるのではないかと模索したときがあった。 統合の難しさと、その労力がそのまま実践性につながらないと知った。 さらには、人生問題では実証できない…