ビッグ5の性格特性と集団性
ビッグ5といわれる性格特性は、外向性、神経質、誠実性、調和性、開放性である。
これらを脳科学的な視点からの個人差として研究もされているが、それは説明の言い換えに過ぎない。
試みにこの特性を個人保存的に有利なものと、集団保存的に有利なものに分けて考察すると見えてくるものがある。
たとえば、集団を考慮しない個人視点では、外向性の高さ、神経質の高さ、誠実性の低さ、調和性の低さ、開放性の高さが有利である。
個人をおさえて集団として生存をすすめるうえでは、外向性の低さ、神経質の低さ、誠実性の高さ、調和性の高さ、開放性の低さが有利である。
本来はそれを踏まえて切り替えればよいものを行動パターンとして固定するので、性格の個人差が生まれる。
つまり、その人がもっている集団心理的傾向の因子の違いが、集団内トラブルを起こしているという仮説である。