ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シュミレーションを超えて

シュミレーションは、ある種の単純化が起きている。 過去から現在の状況をある程度、未来に反映して予想した前提を持つ。(そのとおりになる保証はまったくないのに) ☆このままの状況が続いたならばという前提付きだという意味。 関係者の「人格」「考え」…

シュミレーション人間の悲劇

このところ、スピリチャルの方々の考えも本やネットで探ってきたが、ここにきて、論点の整理をする必要を感じている。 科学が物質世界を強調して、精神の世界を折りたたんでしまったので、人間もふくめてすべてが物質化した弊害だとスピリチャルの方は言う。…

耐えがたい苦悩

苦しみも楽しみも適量である必要があり、ライフ創造には付き物なのだから、苦しみをなくそうとすることは、あまりよい方針ではない。 しかし、あらゆる場面で通用する方法などなく、どのような方法であれ、役立つ場面はあるのだから、不快、不安、恐怖、不満…

心を対象とした面談の限界

心を対象とした面談の問題点について、いくらか説明した後に、ライフ対象へと展開する必要性についてすでに書いた。 ここでは、心を対象とした面談の問題をもう少し分かりやすく整理したい。 心が「情報」として安定したものではないことを忘れてはいけない…

面談技法の背景とライフ

心理カウンセリングは「心理」を対象とした面談である。行動変容、適応促進、発達課題の乗り越え、主体性の回復、メンタルヘルス、ストレス解消・・など目的や効果を考慮して、様々なやり方もあるのだろう。 ここでは、なぜ、「心理」を対象とするのかを考え…

ライフに焦点をあてて

自分の出している「波長」つまり、態度、表情、言動などから、出会いたい人へのメッセージが染み出ているか。 あるいは、ホームページやブログ、SNSでの表現には、出会いたい人へ届くような、逆に、対象ではない方にはフィルターをかけていくような工夫がな…

飽和から崩壊。そして創造。

20年にもわたり活動をしてくると、その試行錯誤や経験が積み重なって、様々なものが飽和してきて、それに足をとられて、新しい出発ができなくなる。 ひとつの冷却期間をおいて、今、自分の活動を評価してみると、もっとシンプルに自分にできることをまとめて…

叡智との付き合い方

結局は、「叡智」がある。 そこから、すべてがうまれ、人間も生まれ、それぞれの生き方が生まれている。 であるならば、「叡智」のなかに、人間の生き方がある。 叡智の能動性に注目すれば、「愛」となる。 そこに、人間への「願い」がある。 東洋で、天地自…

ライフストレス研究の構造

これまで、その人にあった処方が大切だとは考えていた。 しかし、その背後には普遍的な正しさがあるとまだ想定して、それを模索していた。 ところが本当は、その人にあった処方だけでなく、理論、正しさもまた大切なのだ。 そして、その人にとってではなく、…

現実からのスタート

このところ、不可知の世界、スピリチャルの視点からライフストレスについて考察してきましたが、そこには一定の視点の広がりがあることがわかりました。 そのうえで、暮らしに活かす人間学としては、まずは現実からスタートする必要があると感じてきました。…

シンプルに

このところのテーマは、精神と物質、自己と他者などの本質を探ることでしたが、それはとても煩瑣で複雑な話になるということを痛感しました。 そのようなテーマで努力することにも、価値はあるでしょう。 しかし、ライフストレス研究では、どのように生きる…

仏教的煩瑣哲学

最近の自分の記事を読み返してみると、言葉でこの不思議な世界のことを書き切ろうとして、どんどん、混乱をもたらし、煩瑣になってきている。 ちょうど、仏教が長い歴史のなかで、どんどん、煩瑣哲学のようになっていったように。 そして、現場や暮らしから…

問題をどこにみるか

現代では問題を個人の資質にみることが多い。 しかし、実際には、問題は、その世界内の必然として起きている。 無限、永遠のなかで、個が自由に行動して何かをつかみとるということではなくて、世界は一つであって、自分も他者もそのなかで、必然として動い…

スキーマについて

認知行動療法でも治療が困難なパーソナリティ障害の方へ、スキーマ療法というアプローチがあるらしい。本を読んだだけなので、多くの誤解もあると思うが、いろいろと考えさせられることが多い。 深い信念の部分に、生き辛さを誘発する特定の傾向があることを…

分割という刃物

この世界は分霊としての自己が生み出したという意味では一つであり、それはすべてを精神だと言ってもよい。(ただ、物質に対しての精神という意味ではなくて、根源的創造作用とでもいうべき意味である) しかし、このままでは、すべてが混とんであって、そこ…

この世界の不思議

日常生活でのストレスは、自分の思いを裏切るような相手の言動によって起きることが多いが、この簡単にみえる仕組みが実は、不思議なものであると思えている。 その不思議に魅せられてライフストレス研究を進めているが、そのような無駄なことはやめて、対策…

他者性と固定。自己性と変化。

この世界は、精神の故郷にある「分霊」がつくっていると書いた。 しかし、その創造活動は、「自己性」と「他者性」の共同作業であるとも。 世界をどのようにみるかという指向性と、自分を含めた世界がどのようにみられているかという指向性のゆらぎがあると…

他者の心を読むことの意味

自分が暮らしている世界は、不可知の世界、精神の故郷にある根源的な自分が構成、創造しているものだと書いてきた。その意味では、この世界内には根源的な自分はいない。 むしろ、この自分の暮らしている世界すべてが根源的な自分の現れであると言ってもよい…

自己性と他者性の運動

ライフストレス研究では、「人間」にとってのストレス発生の機序を明らかにして、ストレスを栄養してよりよい人生を送ることができるような新しい暮らし方の提案をしていくことが、ひとつの目標である。 その意味では、発生したストレスへの対処や蓄積したス…