ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-04-04から1日間の記事一覧

ポジティブ心理学と集団的自己

最近のポジティブ心理学では、ネガティブ感情とポジティブ感情の関係を「拡張形成理論」で説明している。 このポジティブ感情とネガティブ感情を比較したときに、前者が後者より高いことが、健康、成功、質の高い人生に関係しているという。3:1という比率…

AI(人工知能)と集団的自己

個人的自己を前提とした集団形成は、個性の尊重とか多様性を認めるという意味では妥当であるかに思える。 しかし実際にどのような信念体系で集団を形成すればよいかとなると、個人の自己管理・自己成長に求めることにつながる。 AI(人工知能)が人間の仕事…

アイデンティティと集団的自己

アイデンティティと「集団的自己」の関係を探る必要があると書いた。 以下の引用文章を読んでもらうとアイデンティティについて、次のことが明らかになる。 「社会的価値やイデオロギーに自分の能力を捧げたりする事の出来る性質」(忠誠性)を確立するため…

不登校・ひきこもりと集団的自己

集団的自己と個性的自己の関係としてメンタルヘルスの問題を説明してきているが、すべてを「集団的自己」として説明するほうが実体に迫れると考えるようになった。 近代的自我の精神は、個の独立をもたらし、市場経済を成立させて、人権の確立、個性の尊重、…

集団的自己から考える

個性的自己と集団的自己の対立としてメンタルヘルスの課題を記述してきた。 たとえば、不登校、いじめ、出社拒否、ひきこもり、発達にまつわるトラブルといった出来事についても、個人のパーソナリティの問題ではなくて、個性的自己としての「信念・思考行動…