ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-04-06から1日間の記事一覧

遺伝子的傾向と文化的ミームの軋轢

自然ー身体ー感性ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 人間が生物としてもっている傾向、進化の中で獲得した生得的な傾向、人間特有のバイアスのなかには、生物的起源、つまり遺伝子的に埋め込まれているもの。 社会の中で文化的に受け継いできた「…

自然と「自己」と社会の軋み

自然ー身体ー感性ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間だというモデルを検討してきたところだ。 私たちは、この中から個人のパーソナリティとして「感情ー意志ー思考」を切り取って、それが自分だと認識して暮らしている。 しかし、…

人間の連なりと「人間観」

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間であると書いたが、それも理解のための仮説的概念である。 このモデルは、個人心理や個人のパーソナリティが自分だとする現代の考え方では見えないものを把握するためのツールにすぎ…

様々な階層でのコミュニケーション

自分 ⇔ 相手 階層別のコミュニケーションの視点 ・・・・・・・ �@ 自然 ⇔ 自然 ・・・「調和」 自律神経、ホルモン、免疫、姿勢(筋バランス)⇔ 「リズム」「気」「バランス」・・・自然が与えてくれるものを人間から受け取る �A 身体 ⇔ 身体 ・・・ 「筋緊…

人間の連なりとコミュニケーション

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 この連なりが人間だとするとコミュニケーションとは何を意味するのか。 一般的には「感情ー意志ー思考」が自分だと考えられているので、相手との感情的交流、思考のやり取り、そして意志の伝達と調整…

人間のモデルと「無意識」

自然ー身体ー感情ー意志ー思考ー信念ー言説ー集団ー社会 もし、上記の連なりが人間だとすると、子どもを育てるということがどういう意味になるのか。 現在の家族と子どもの関わりのなかで、どの部分が育って、どの部分に歪みが出ているのか。 自然性と身体か…

家族問題と人間のモデル

これまで検討してきた理論的な道具立てが臨床経験に使えるのか。家族問題を例にして考えてみたい。 家族問題といっても、夫婦問題、親子問題、兄弟姉妹問題、嫁姑問題などメンバーどうしの関係性に分解して取り組むこともあれば、家族全体の問題、あるいは特…