ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

因果律からみる世界

関係性からみるということは、どういうことか。

人間は直接的に目に見える形での因果関係を重視するが、それとは違った「不可知」な部分での因果関係にきづかずにトラブルに陥る。

だから、関係性とは、相互依存、原因と結果、システムなどの「動き」のことと置き換えてもよい。

もちろん、それを固定された「存在」と「存在」に分断してみるのが人間の分別であるが、関係性を追っていくと、存在が独立したものでないことに気づいていき、ひいては、その存在が仮初であることにも思い至る。

こうして、整理すると、所詮、人間の出来事の把握のあり方にすぎず、「真理」とは人間にとっては、そのような本質をつかみきれない中での、思考のあれこれにならざるを得ない。