ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

これからの作業に向けて

私は現場で悩んだことと、研究者の学説のなかで、長年にわたって答えを探してきた。

その過程は、膨大な文章として、残してある。

ブログ、SNS人間学教室、コラム、研修会資料、出版した書籍、講演などの音源、図や表、詩や物語、

相談者のカルテ、手紙、メールのやりとり。・・守秘義務がある。

それらが正しいとか、他にまさるとか思っているわけではないが、そこには私が取り組んできた「関心」と「成果」が残されている。

それらの20年間にわたる情報プールをどのように位置づけるのか。

それにたいして、次々に新しい情報や本が出てきていて、それを学び続ける道もあるだろう。

その新しい他者の知見に私が満足できないのは、求めている方向や関心、ベースになる価値観が異なるからだ。

私は、自分が20年間で積み重ねてきた情報プールに身をひたして、そこから有益なものをくみ出したい。それをクリエイティブなものとして再生させたい。

文章、詩、絵、写真、図、表、なんでもよい。

忘却という漬物石でそれらの20年間の体験は押さえつけられて、無自覚のなかで、それが浄化されている。

今、読み返すと私が書いたものではなくて、はじめて読ませてもらうものだ。

それをどうにか魂の栄養になるものへと創り上げていくことを心から願う。

そして、たかだか、20年の成果は、もっと過去からの長い時のなかに溶け込んでいくのだろう。

私の本当の仕事は、そこから皆さんのための栄養をくみ出して送り出すことだと思う。

では、どうやって、これらの情報の海、膨大な情報から、大切なものをくみ出せばよいのか。

それこそ、古いものから、拾い上げていってみよう。

これからの私は、考古学者のように、人類学者のように、直観で探る詩人のように、この情報の海から発掘をしていくことだ。

その先に自然にとけこんでいく自分がきっといるのだろう。

もちろん、それを集団、個人むけに活用することが仕事になるだろうが・・