ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-03-05から1日間の記事一覧

感情と理性の調和への支援

人間が生得的に有している「自己保存(自立・利己的)」「集団保存(協調・利他的)」の二つの傾向が出来事にうまく適用できていないことが人間関係の諸問題を起こしていると書いた。 この生得的な傾向は「感情」と「身体の反応」として表出されるので、冷静…

企業から家庭問題へ

人間の「利他性」「共感性」「集団的同調」「集団での自己抑制」などが悪用されて、パワ−ハラスメント、モラルハラスメント、セクシャルハラスメント、ブラック企業の問題などを生み出していると書いた。 そのような認識に立つと、現在、集団のなかで帰属意…

自立と共感を掘り下げて

自立とか共感という言葉を使うと問題が見えなくなるが、もう少し掘り下げて考えてみたい。 人間の心を個人の身体・行動に並行して働くものだと考えるのか、人間が集団を形成するために都合がよいように働くと考えるのか。 人間が進化の過程で、集団間競争で…

同調圧力の弱点

同調圧力の弱点 集団では自分たちは同じだが、集団外は自分たちとは違うという心理的な歪みが出てくる。 つまり、同じ感じ方をするような圧力がある。 それは主体性や自立とは反対方向の力であるが、一方で集団の凝集力やお互いの安心感も生み出している。 …

自立と共感のバランス

「自立」と「共感」のバランス 心優しい人が幸せになれていない実態がある。 家族や友人が苦しんでいて自分には助けてあげられないときに、自分が喜びを感じること、幸せになることに罪悪感をもってしまう。 自立心の強い人は、このような方に対して、「自分…