ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

行動選択の癖と改善

ライフ創造というテーマで、日々の出来事において、不適切なものが続いているときに、行動を変えるという選択をすればよいのに変えられない場合がある。

変わりたいのに変われない。どのように変わればよいのか分からない。

個人心理的人間観において、それを説明する理論は多く用意されている。幼児期の信念形成、発達課題の乗り越えの問題、性格、相手との関係性、集団のシステム。

さらには、無意識、潜在意識、深層意識などを持ちだす理論もあるだろう。

しかし単純化すれば、同じ相手に同じような場面で、同じ行動選択をしてしまうことをやめられないという問題だ。

正確には、やめるのが怖い、勇気が出ない、やめたくないという傾向があり、これをなくすには、新しい行動や考えかを選ぶしかない。

ここでは、これ以上深入りしないが、それができない理由を並べても、「だからできない」と納得するだけだ。

大切なことは、その行動選択が不都合な出来事を生み出し続けているということを見届けて、どう変えたらよいかを準備して、変えようと決意することだ。

つまり、個人心理的人間観において、出来事の分析をするのは、自分の行動選択の癖を知り、どのように変えたらいいかを見出して、それを変えていくためだと考えたい。

家族システムの考え方、交流分析の考え方も、そのための仮説として利用していく必要がある。