ライフストレス研究所だより

長年の経験を活かしてライフストレスケアという次世代の人間学を紹介しています。

2019-02-26から1日間の記事一覧

心理モデルと個別世界的視点

心理学とは「行動」の背後に「心」があると想定して説明したもの。 その「心」を実体化してモデルにして説明しているのが様々な心理学の理論。 それは個人心理的人間観によるものであって、個別世界的人間観では、それぞれの人が見て、体験している世界その…

心理モデルを超えて

個人心理的人間観において、人間関係の相互性や集団のシステム性の見方をとることで、習慣化している行動選択の癖を知り変える必要があるならその方向性を見出すことに役立てられると書いてきた。 精神分析、交流分析、家族システム論など参考にしてみたいが…

集団と行動選択の変化

性格という行動パターンの有効性は毎回自由な選択をしても経験の蓄積ができないので、特定の行動についてよい結果、悪い結果を生み出していることを見出して改善していけることだ。 同様に、家族には集団を保持しようとする働きがあり、人間関係にはお互いの…

行動選択の癖と改善

ライフ創造というテーマで、日々の出来事において、不適切なものが続いているときに、行動を変えるという選択をすればよいのに変えられない場合がある。 変わりたいのに変われない。どのように変わればよいのか分からない。 個人心理的人間観において、それ…

固定された関係性

個人心理的人間観において、身体、そしてそれと並行して働いている心を自分だとすると、本来一つである「出来事」が「自分」と「自分以外」に分けられる。 そこで、出来事に向き合って次の行動選択をしていくときに、自分と他者、自分と自然、自分と社会、自…

人間観と自分(自己)

個人心理的人間観をつかって出来事の成立を説明しようとすると、うまくいかない。 それはすでに述べたように、複雑な社会で自立して他者と協調して暮らすために便利な人間観ではあるが、実在や現象について掘り下げようとすると途端に矛盾が噴出する。 この…

出来事の分析

前の記事で、出来事とは関係性であると書いた。 アドラーなどは個人の心を分解して部分を想定することに反対して、あくまで「心」は全体として一つだと主張した。 しかし出来事としてみれば、物質世界と精神世界の関係性に見えるし、自分と他者、自分と集団…

集団と関係性

メンタルヘルスコンサルタントのための道具立てとして理論的な整理を進めている。ライフストレス研究と名付けている。 主体性についての整理をしてきたが、人間関係では「相互依存性」「関係性」「システム」「ドラマ」などの概念がある。 生理的人間観では…